LGBTQ+の方は約11%いるといわれています。左利きやAB型と近い割合です。また、名字の全国TOP10(佐藤・鈴木・高橋・田中・渡辺・伊藤・中村・小林・山本・加藤)の合計人数とも近い割合です。確実に周りでは働いていますが、カミングアウトされている方は少ないので認識ができていないのが実情です。当事者には以下の問題が生じています。
- 30%の生産性の低下
- 同僚や上司の差別的言動 / 福利厚生の不平等
- 60%の高い転職率 / 勤続意欲の低下
- 差別による苦痛 / 会社への帰属意識を持てない
LGBTQ+が感じる職場での困難
LGBTQ+の方々は、職場においては以下の困難に直面しています(出典:LGBT 法連合会 2019「性的指向および性自認を理由とするわたしたちが社会で直面する困難のリスト」第3版抜粋)。
努力して海外赴任のチャンスを勝ち取ったが、同性パートナーを家族として会社に認めてもらえないため、赴任地に同行させられず、海外赴任を諦めた。
「LGBTフレンドリー」と言われている企業で、大丈夫だろうと上司にだけカミングアウトしたところ、翌日には職場全員に知れ渡っていて、仲間はずれや無視されるようになり、退職に追い込まれた。
Xジェンダー※であり、正式にはカミングアウトしていない。「女性」社員で営業職なので、人事から「ちゃんと化粧をするように」と再三注意を受けたが無視をしていたところ、人事との間で険悪になっていた。
※Xジェンダー:性自認が男性にも女性にもあてはまらないセクシュアリティ
この研修ではLGBTQ+の基本から、カミングアウトされた時の企業や上司としての適切な振る舞い方法を学びます。新入社員向けや管理職向けなど、受講者に合わせた研修が可能です。また、LGBTQ+フレンドリー企業の指標を得るための研修もございます。LGBTQ+フレンドリーであることで離職防止だけでなく、新たな人材獲得への可能性も広がります。
コース例
内定者/新入社員/全社員向け研修
全社員で基本を学ぶ際におすすめのコースです。
<研修項目>
- LGBTQIA+とは
- SOGIE (性自認・性的指向・性表現)の基本とSOGIEハラスメントとは
- カミングアウトとは
- アウティングとは
- アライ(Ally)とは
- 言い換えを学ぼう (例:旦那様/奥様 → パートナーの方/お連れの方)
管理職向け
部下にカミングアウトされた際の対応方法を学びます。LGBTQ+の当事者とどのように業務を進めていくか、情報をどのように管理するべきかを学べます。適切に情報管理ができない場合、ハラスメントが発生する可能性があります。
<研修項目>
- あなたがカミングアウトされたら
- カミングアウト後の適切な対応
- カミングアウト時のNG対応とは
- ゾーニングとは
人事部向け
LGBTQ+の方で悩みが多い項目を中心に学びます。
健康診断や社員旅行などのイベントでは、性別で時間や部屋を分けることがあるため、LGBTQ+の方が参加を躊躇することがあります。どのように公平に参加率を上げるかを学びます。
<研修項目>
- 福利厚生(家族手当など)
- トイレ
- 更衣室
- 健康診断
- 社員旅行
- 性自認や性的指向の情報管理方法
LGBTQ+フレンドリー認証取得支援コース
LGBTQ+フレンドリーの認証取得を支援します。認証取得によりダイバーシティを配慮された企業であることをアピールすることができ、LGBTQ+の離職防止だけでなく、非当事者からも選ばれる企業となります。
問い合わせ
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