【現場潜入】トラックの助手席で見えた、外国人ドライバーに必要な「本当の日本語」とは?

今回ご協力いただいたトラックドライバーの方と。

はじめに

 物流業界の皆様、こんにちは。 外国人材専門の研修講師として、日々、製造・建設・外食、そして物流の現場をサポートしています。人手不足が深刻な物流業において、いよいよ大きな動きが出てきました。外国人材が就業可能となる特定技能に「自動車運送(トラックドライバー)」が追加されたのです。2024年12月4日から評価試験の受付も始まり、現場への受け入れはまさに本格的なフェーズに入っています(詳しくは出入国管理庁のホームページへ)。深刻なドライバー不足の解消に向け、大きな期待が寄せられています。

 「外国人ドライバーに、どんな日本語を教えておけば安心か?」 その答えを探るため、先日、知人の人材紹介会社様のご協力のもと、実際のトラックの助手席に乗らせていただく「横乗り調査」を実施してきました。

教科書には載っていない「デジタコ」の言葉

 半日の横乗りで見えてきたのは、日本語学校の教科書にはまず出てこない、物流現場特有の語彙の重要性です。特に印象的だったのは、ドライバーが必ず操作するデジタルタコグラフ(デジタコ)の言葉です。

  • 「実車」「空車」の切り替え
  • 「荷積」「荷下(荷卸)」「待機」「休憩」のステータス管理

 これらは、運行管理や労務管理に直結する非常に重要な言葉です。単に言葉を知っているだけでなく、その意味と操作が一致していなければなりません。

現場で飛び交う「生きた日本語」

 また、配送先でのコミュニケーションも独特です。

  • 「荷下ろし場はどこですか?」「積荷はどこでしょうか」といった、作業開始時の的確な質問。
  • 書類で目にする「受領書」「納品書」「移動先・移動元」という漢字。
  • そして、何より難敵なのが「地名」です。

 読み方が難しい地名や、現場独自の呼び名などは、事前に重点的に学習しておく必要があると痛感しました。

「安全」と「信頼」をつなぐ研修を

 物流現場における日本語は、単なる会話の手段ではありません。それは事故を防ぐための「安全装置」であり、荷主様との「信頼の懸け橋」です。

 「たぶん分かった」で済ませず、不明点をその場で確認する。 今回の横乗りを通じて、ドライバー研修では、こうした「物流現場のルールに即した行動習慣」をセットにした日本語教育が必要だと確信しました。

“ことのば”が提供する「物流特化型」研修

 今回の現場調査を活かし、”ことのば”では物流企業様向けの研修プログラムを強化しています。

  1. 物流業、ドライバー専用・実効日本語研修:デジタコ用語、書類の漢字、配送先の挨拶に特化。
  2. 受け入れ側向け・異文化理解研修:日本人スタッフが、外国人材に「伝わる教え方」を習得。

 現場の熱量をそのままに、貴社の安全運行をサポートいたします。外国人材を雇用されている企業様、特定技能での採用を検討されている企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。

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