人手不足が日本社会で問題となっていますが、日本の産業を支える車業界も例外ではありません。
このページでは、”ことのば”で提供している車業界や車載部品業界など、車に関わる業界に向けた日本語研修のコース例を紹介します。
“ことのば”の自動車業界/車載部品業界向け 日本語研修の特徴
Point1 “Can-doチェック”を取り入れる:課題遂行能力を強化
“ことのば”の研修では文法学習は基本的には行いません。細かい文法の正確性よりも、与えられた課題(業務)に対してどのように対応するか、”できるようになる(Can do)”かを重視した内容になります。
Can doとは文化庁の日本語教育でも示されている指導方法の一つです。詳しくはこちらを参照ください。
Point2 毎回のグループワーク:スピーキング力、リスニング力を強化
座学は最小限にし、毎回のレッスンにグループワークを組み込み、スピーキング力とリスニング力を強化します。積極的に意見を発信する癖をつけ、業務中に発言できる力を養います。
Point3 ライティング・プレゼンテーション:メールの書き方、プレゼン能力を強化
ビジネスにおいては、メール作成やプレゼンテーションの能力も必須です。各企業の実情に即した内容のライティングやプレゼンテーションの練習を、研修に組み込みます。
Point4 日本人社員との交流会:社内の孤立を防ぎ、社内交流を活性化
会社に定着するためには、業務だけのサポートでは不十分な場合があります。公私ともに充実した生活を送れるよう、日本人社員との交流会を設けます。業務に関わる交流に加え、サークルや地域の活動などを紹介し、公私ともに充実した生活を送れるよう、サポートします。
コース例
90分間×10回の研修の、モデルコースとなります。
Lesson1~3までは、ビジネス日本語やビジネスマナー研修となります。Lesson4以降は人事部門と相談して、各企業の状況に応じて、研修内容をカスタマイズすることが可能です。
また、研修の回数や各回の時間、頻度もご要望に応じて柔軟に対応します。
研修前の確認事項
1. 目標の決定
人事部門と目標を決めます。Can doの考え方に基づき、”何ができるようになることが目標か”を定め、その目標から研修内容を作成します。また、評価方法も目標に合わせて決定します。
2. 学習者・学習環境の調査
学習者の人数、国籍、日本語レベル、業務内容、所属部署の人員構成、日本語の使用環境など、詳細に調査を行います。学習者の状況に合ったテキストや研修内容を選定します。
【例】車業界 日本語研修 コース (90分間×10回コース)
Lesson | テーマ | Can-do チェック | グループ ワーク | ライティング | プレゼン | 内容 |
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1 | オリエンテーション | 研修の概要と目標の共有 | ||||
1 | ビジネス日本語 | ○ | ○ | 仕事中の挨拶や雑談。時間の文化や社外の人との話し方など | ||
2 | ビジネスマナー | ○ | ○ | 名刺の受け渡しや上司・顧客との席次の決め方 | ||
2 | ホウレンソウとは | ○ | ○ | ○ | 報告、連絡、相談とは。取り込み中の話しかけ方や上司不在時のメールの書き方など | |
3 | 社内交流 | ○ | ○ | 日本人社員との交流や自国の文化紹介など | ||
3 | “やさしい日本語”研修に参加 | ○ | 日本人社員向けの”やさしい日本語”研修に参加して意見交換 | |||
4 | 世界のカーメーカー | ○ | ○ | ○ | メーカーごとの強みや特徴を調査してプレゼン | |
4 | 車の種類 (SUV セダン他) | ○ | ○ | 乗っていた車や好きな車種について話す | ||
5 | 工場のことば | ○ | ○ | ライン、納期、検収、不良品など工場で使われる言葉や生産方法を学ぶ | ||
5 | 車ができるまで | ○ | ○ | プレス、溶接、塗装、組み立て、検査の流れを学ぶ | ||
6 | 主要サプライヤー | ○ | ○ | ○ | サプライヤピラミッド(TierN)の理解 | |
6 | 前半のまとめ | ○ | ○ | 研修前半の復習と自己評価 | ||
7 | 車の構成部品 | ○ | ○ | ○ | ハンドル、ECU、シャフトなど仕組みを学び、メール形式で報告 | |
7 | 開発日程 | ○ | ○ | サプライヤ、顧客、社内での日程調整のやり方 | ||
8 | 認証試験 | ○ | ○ | ○ | 衝突試験、ブレーキ試験など | |
8 | JNCAPとは | ○ | ○ | ○ | 概要を調べて発表 | |
9 | CASEとは1 | ○ | ○ | ○ | 実用化の例と今後の見通し | |
9 | CASEとは2 | ○ | ○ | ○ | 実用化の例と今後の見通し | |
10 | エネルギーの形 | ○ | ○ | 個体電池、水素、ガソリンの種類など、今と次世代のエネルギーについて | ||
10 | 未来のくるまって? | ○ | ○ | ○ | 自由に想像して発表する | |
10 | まとめ | ○ | ○ | 全10回の研修の振り返りと評価。これからの目標を宣言。 |
さいごに
いかがでしたでしょうか。車業界向けの日本語研修のモデルコースを紹介しました。
業界ごとに必要になる研修項目は変わってきます。”ことのば”では、様々な業種ごとにオリジナルの研修を提供します。
“ことのば”の研修制度
“ことのば”では法人・企業向けに特化した研修を提供しています。費用や研修内容についても、各企業の予算や要望に合わせて、柔軟に対応することが可能です。
まずはお気軽に、お問い合わせください。
対応可能な業種:製造業、外食業、介護業、IT業、他(企業様ごとにヒアリングを実施し、オリジナル研修を実施します)
日本語研修、異文化理解研修、外国人に伝わる日本語研修、LGBTQ+研修等提供しています。