日本で働く外国人向けの日本語研修ではどのような教材を使用していますか?日本語学校でよく使用する教科書は生活場面が多いため、ビジネス日本語を学べない可能性があります。この記事では特に業界に特化して書かれている教材の一例をあげています。この記事の教材が全てではないですが、「こんな教材もあるんだ~」ということを知って頂き、次からの研修の教材探しのきっかけになればと思います。
Vol.1の製造業・介護業に続き、Vol.2で、特定技能外食業の教材を取り上げました。電子版教材と動画の教材となります。
PDFテキスト (日本フードサービス協会)
(1)特定技能1号試験学習用テキスト
特定技能外食業を初めて勉強をする場合、まずはこのテキストを一通り勉強しましょう。
接客全般、飲食物調理、衛生管理にPDFテキストが分かれており、日本語版と外国語版(英語、ベトナム語、クメール語、ミャンマー語、タイ語、インドネシア語、ネパール語)が揃っています。
飲食物調理のテキストでは、食材、下処理、調理法、調理器具などの項目があります。
(2)特定技能2号試験学習用テキスト(日本語)
特定技能技能2号テキストは日本語のみとなります。
(在留資格 特定技能1号と2号の違いはこちらの記事を参照下さい)
PDF問題集 (管理栄養士・料理家ひろのさおりが運営するオンラインショップ)
管理栄養士・料理家ひろのさおりさんによる特定技能1号 外食業技能測定試験 予想問題集です。
ふりがなつきで、応用問題も追加されております。有料ではありますが、テキストではなく問題形式でしっかりと勉強できます。
<問題集の特徴>
- 問題・回答・解説には全てふりがなが付いています。
- 一般社団法人日本フードサービス協会が作成した学習用テキスト3種(接客全般・飲食物調理・衛生管理)の各小項目を全てカバーしています。
- 応用問題(計算問題)付き
- 問題数は全53問
- 価格:900円 (電子版)
YouTube (東京語学学校)
接客全般、飲食物調理、衛生管理の分野ごとにそれぞれ40個前後の動画があり、1つの動画は約3分の長さにまとまっています。1っの動画ごとに1問の問題と解説が聞くことができます。本記事の最初に紹介した日本フードサービス協会のテキストに沿った内容となり、ページ数も動画の最初に書いてあるため、非常に勉強しやすいツールとなります。また、ゆっくりとした話し方で、日本語の解説も丁寧にされているので、とても分かりやすいです。
リンクもつけていますので、是非一度お試し下さい。
Webブラウザでのミニテスト (第一葉株式会社)
ちょっとしたスキマ時間に勉強するのにはおすすめです。ログインやアプリダウンロードは不要で、すぐに正誤を確認することができます。なお、解説はついていません。10問ごとに問題が表示され、”PLAY AGAIN”のボタンを押せば、何度でも挑戦できます。
さいごに
いかがでしたでしょうか。学習環境や職場環境、在留資格に合った、最適な教材が見つかることを願っております。
Vol.3 も楽しみにお待ちください。
“ことのば”の研修制度
“ことのば”では外食業専用の研修を提供しています。本記事のテキスト(有料教材含む)を教材にすることも可能ですし、お店のマニュアルをベースとした研修も可能です。予算や要望に合わせて、柔軟に対応いたしますので、まずはお気軽に、お問い合わせください。
また、”外国人客が喜ぶ外食業向け研修パッケージ”も提供しております。
<外国人客が喜ぶ外食業向け研修パッケージ ※ご希望のメニューを選択できます>
- 日本人向け:外国人が理解しやすい日本語での接客方法 (外国人が理解しやすい日本語とは)
- 日本人向け:外国人が理解しやすいメニューの書き方 (多言語表記のメニューは不要です)
- 外国人向け:外国人従業員向け日本語研修
→研修項目例 : 特定技能試験 / 入店から会計までの接客 / ”本日のおすすめ”の提案 / アレルギーの対応 / マニュアル解読など - 全従業員向け:異文化理解研修 (宗教ごとの食文化など)
他、製造業、介護業、IT業、など企業様ごとにヒアリングを実施し、オリジナル研修を実施します。
日本語研修、異文化理解研修、外国人に伝わる日本語研修、LGBTQ+研修等提供しています。